ハンター・S・トンプソン氏の遺書 音楽誌が公開

【ニューヨーク(AP) ジョニー・デップ、ベニシオ・デル・トロ主演の「ラスベガスをやっつけろ」の原作者で、ジャーナリストだったハンター・S・トンプソン氏の遺書が、9日発売の音楽誌ローリング・ストーンで公開された。同氏は今年2月、米コロラド州にある自宅で銃を使い、自殺した。

遺書は、自殺する4日前の2月16日に書かれたもので、「もう、試合も終わった。もう、びっくりすることは何もない。もう、歩くことはない。楽しくもない。もう、泳ぐこともない。67歳。50歳から17年もたった。希望していたよりも17年も余計に生きた。つまらない。いつも機嫌が悪い。楽しくない。67歳。どんどん貪欲になっていく。年相応に行動せよ。リラックスして──痛くはない」とつづられている。タイトルには、「フットボール・シーズンは終わった」とあった。

トンプソン氏の伝記作家、ダグラス・ブリンクリーさんは、トンプソン氏が書いた最後の言葉と説明している。遺書の内容については「トンプソンにとって2月はいつも悲惨な月だった。熱心なフットボールファンだったので、毎年1月に行われるスーパーボウルが1年で最高の時。2月は一転、憂うつになる」と語っている。

トンプソン氏はこの遺書を、妻のアニタさんに残していた。同氏は自殺する数週間前から、足の骨折や腰の手術など、数多くの肉体的な苦痛に耐えていたという】

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【もし私が死んだなら---そうなってほしくないが--天国に行って、そこの責任者に聞いてみたいもんだな。“なあ、何が良いニュースで、何が悪いニュースだったんだい?”

If I die―God forbid―I would like to go to heaven to ask somebody in charge up there, ‘Hey, what was the good news and what was the bad news? 】


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